無職の刃:メトロポリタン美術展

2022年05月18日

メトロポリタン美術展

六本木の新国立美術館に行ってｷﾀ。
NYのメトロポリタン美術館が現在、改装中。その間隙に展示品が🗾に貸し与えられる経緯。かつてないスケールで。
『メトロポリタン展』がTVでもやたらと特集が組まれた。ゆうこ#2とお誘いして赴いた。

音声ガイドは佐々木蔵之介。新婚の蔵の助。聴き入る。絵を堪能する。

ゆうこ＃２は例によってシャイなのか、群衆から離れて遠くで見てばかりいる。身体がちっこいのだから、見えないだろうに。こっちゃこい✊

（理想の後ろHUG）

（現実の後ろHUG）

私は少しでも近くで見たいのに。

私はしばしば彼女の手を引いて、私の前に立たせる。瞠目！

以下の画家を時系列に列挙。

ミケランジェロ・カラバッジョ

絵画の世界のシド・ヴィシャス。正にSINNER。
天才的な才能を持ち合わせ、若くして画家として成功するも生活は荒れ果てた。乱心の末に人まで殺した（逃亡生活の末に息絶える）。
犯罪的な作風が多く、正視に耐えない。享年38。

ヨハネス・フェルメール

言わずと知れた天才。絵画の世界のモーツアルト。お墓もない。その評価は2世紀も経過してからだった。
競売されれば、150億とも200億ともいわれる『真珠の耳飾りの女』はあまりに有名。淡色の色遣いは見る者をほわほわとさせる。

エドガー・ドガ

生まれながらにして富と才能を兼ね揃えた究極のブルジョア。
VIPな身分で顔パスで自由にオペラの劇場も出入りできた。
一般ピープルが見ることのできない控え室内のバレリーナと、パトロンの主従関係とかあるあるＲを作品で仄めかす。窈窕なる女子達の艶やかな肌を間近に描写したことからもエドガーもふひひｗと食指を伸ばしていたのだと思われる。

クロード・モネ

映画『タイタニック』で、ジャックと、ローズがファンだった当時の現代画家。
水と緑の風景画を描けば、彼の右に出る者はいない。正にそれは流麗な夢の世界である。
※　ローズは他にもドガ、ピカソをタイタニックの船室に持ち込んだ。

ヴィンセント・ファン・ゴッホ　&　ポール・ゴーギャン

ゴッホの人生はかわいそう。

アマチュア画家の前職は神父だった。

貧しい人のために法衣さえあげてしまった。

Poorのために絵を描き始めたー！まるで売れない―！弟（テオ）よー、援助をしておくれ―。日本が好きだー、浮世絵に影響される。でも、誰からも理解されないー、売れない―！　弟よー、うまく描けないー、むがー！もう自分の耳を切ってしまう。痛ぃ！
孤独だ、寂しー！　ゴーギャン、一緒に棲もう！　一緒に暮らして絵を描くんだ！　ある日、帰宅したら、ゴーギャンがいないー、酷い―、たくさん描いてきたのに絵が1枚も売れない―！鬱だー、死のう……
享年37

余談だが、この度の催しはキリストの誕生から始まり、ヴィーナスのオフショット、リッチの戯れ、主にリア充の豊かな生活が描かれた。
クレヨンで描いたかのようなシリアスな絵がオノレ・ドーミエ作の『三等席』
ゴッホの処女作の『ジャガイモを食べる人々』を彷彿。
方向性から逸していた。
Factを突きつけられる感じ。展示に相応しくないとさえ感じた。それだけに胸を突いた。強く。